建築家には、制約がない。いったん設計契約がなされれば、建築主の家づくりの夢を具体化することに注力してくれる。建築家とは、建築主の家づくりの夢を、建築のプロとして、知識と経験を踏まえた上で、具体化する代理人のようなものだ。また、単純に具体化するのでなく、そこにさらなる提案をからめてくれる。それが建築家である。建築主の代理人というのは、単純にプランを描くことではない。家づくりにおける代理人であるわけだから、すべてのことを考えてくれる。ここが一般的に理解されていない。具体的に言えば、予算の管理も時間の管理もしてくれるということだ。2000万円で家づくりをしたいと言って、設計契約を交わせば、設計料も込みで2000万円でやらなければならない。打ち合わせ開始から引き渡しまで時間がなくても、可能であれば、なんとかスケジュール調整をはかり、建築主が満足いくように仕上げなければならない。役所や業者との交渉はもちろんのこと、銀行との折衝や近隣とのトラブル解決までハウスメーカーの営業以上のことをしてくれるのが建築家であり、建築主の代理人と言われるゆえんだ。では、その費用はどれくらいかかるのだろう。一般的な2階建ての木造専用住宅で、3000万円が予算希望額であれば、その予算合意額の10%ぐらいが相場だろう。つまり300万円が設計監理料ということになる。もちろん3階建てや、木造以外(鉄骨や鉄筋コンクリート)であれば、構造計算などが必要となるため、もう少し高くなる。この設計監理料の300万円は、高いと思われるだろうか。
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