飛躍に成功してきた企業

2011.12.02

建設工事の単位規模の幅が非常に広いことはまえにふれた。そして大工事は大手業者に、小工事は小業者にという対応関係が比較的整然としている。大手業者といえども売上げの維持のために小さな工事に手を出すことがあり、ときにこれが業界内で波乱をおこす。しかし主要な側面としては大手業者は大規模工事を入手することで大手業者であり得るので、決して小工事を多数集めて大きいのではない。建設工事の契約は未実現の目的物に関しておこなわれるから、期待通りの成果をおさめ得るかどうかは、何よりも生産者の施工経験に表象される施工技術と経営能力によって評価される。

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施主にとっては比較的大きい企業と契約する方が、他の条件はともあれまず安心なのである。もちろん建設業がその経営をより上位に位置づけたいと思えば、自らの施工経験にあるものよりも相対的に大きな工事を入手しなくてはならない。これは企業として一種の冒険なのであって、ある場合「生命がけの飛躍」ですらある。この飛躍に成功してきた企業が現に大手企業として残っており、その際の経営の破綻によって、多くの企業が脱落していった。飛躍の成功不成功はもちろん企業の内部的な条件によるが、同時にこれは施主に対して不安をあたえることも否定できない。




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