「台所」が住まいの中央に

2011.10.21

居間の隣に移ると、そこは台所。もっとも、居間から台所の様子は十分見て取れる。それほど、居間と台所は開放的で、部屋の境は曖昧なつくりとなっている。こうしたつくり方も、実は、きわめて新しい。居間は近代化の中でつくられた近代特有の部屋であったのに対し、台所は機能的には住まいの根源的な場といえる。間取りの発展とは、基本的には様々な生活行為に対応する専用の部屋が次々と確立していくことを指している。しかし、居間に連続する台所は、近代化の過程で、調理する場を一層細分化するのではなく、逆に食事を行なう場を統合するかたちで動いてきたし、その過程で、住まいの裏方から表の場へと移り始めてきたのである。

JR成田線(成田)の中古一戸建て
JR東海道本線(尼崎)の中古一戸建て
JR常磐線(土浦)の中古一戸建て
JR中央線(西荻窪)の中古一戸建て
銚子市の中古一戸建て

ちなみに、現在の住まいを眺めていると、豪華でまぶしいくらい輝いている台所に出会うことがある。バブル期に台所ブームがあり、重装備の高級車に匹敵するようなシステム・キッチンがもてはやされたからである。しかも、単なる豪華さだけに止まらず、間取りにおいても「台所」が住まいの中央にドンと置かれ、あるいは、そこで働いているのは調理が趣味の男性という光景さえ珍しくなくなった。ところで、改めて「台所」とは?と問われれば、やはり調理を行なう場所と答える。ただ、台所といっても住まいの規模や住まいの種類によって様々であることは明らかだ。それでも、そうした違いを超えて、巨視的に見れば、台所は調理の場であることは共通しているし、同じようにその役割が住まいの中心的なものへと変化してきたように思う。




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