少し前に「シックハウス」という問題が話題になりました。せっかくローンを組んでまで購入したマイホームに転居したとたん、家族の健康状態が悪化してしまうということが頻発したのです。原因は、新築家屋の建材などに使われた化学物質(合板や壁紙に使われる接着剤に含まれていたホルムアルデヒドなど)でした。家族の健康を守るための家が、逆に病気の源になってしまったのです。あるいは快適性ということでいえば、日本のように高温多湿な国では、床が高く、戸や障子やふすまを開けてしまえば外と同じように風が通る家は、とても合理的でした。
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このような気候の国で快適に過ごしたい、その目的がしっかりあったわけですから、このような家になるのは当然です。「身体」に聞いて家を建てていたわけです。ところが高度成長を期に「身体」よりも「頭」が優先になってしまいました。「頭」は「身体」の子分だったはずなのに、いつの間にか「頭」がすべてを仕切るようになってしまったのです。